2004年10月28日

津波警報の中で

2年前、彼女と夜のドライブに出かけたときのこと。
もうすぐ海が見える、というところで警官に車を止められた。
津波警報が出てるから、今すぐ離れなさい。という。

運転中で分からなかったが、近くでそこそこ大きな地震があったようだ。
ああはいはい、と車を引き返すふりをして、そのまま海へ向かった。
後ろで警官が何か叫んで走ってきてるが、あっという間に振り切った。

海岸そばまで来たとき、今度は住民の人に止められた。
血相を変えて、今すぐ避難しろと言う。
何人もの人が逃げだそうとしていた。
遠くで地響きのような音が聞こえたような気がした。

今度は自分も慌てて逃げ出した。
さっき警官がいた場所を通ったが、誰もいなかった。

その後、その海岸が津波にさらわれたとニュースで聞いた。
付近を警戒中だった警官が犠牲になったとも。
もしかして、自分を注意したあの警官かも。と思ったが、確認出来なかったし怖かったので考えるのをやめた。

それから2年たって、久しぶりにそこの海へ出かける機会があった。
昼から彼女としばらく過ごし、夜に帰宅しようとしたとき。
警官に呼び止められた。
またか。と思いながら窓を開けると、いきなり怒鳴られた。

行くなって言っただろ!

慌てて車を出して、今度は街へ戻って走らせた。
バックミラーを見たが、道路には誰もいなかった。

僕は顔を覚えてなかったが、あのときの警官だと彼女は言う。
2年前からずっと、僕らを探してくれてたんだろうか。
posted by 黒鳥 at 02:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 021〜030 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
雲仙普賢岳の時もこういうバカのせいで大勢の消防団員や警察官なんかが死んだんだよ。
責任感が強いから見捨てる事が出来ないんだろうけど、警告されて無視するような馬鹿はここで死ななくても何処かで死ぬし、自業自得で死ぬべくして死ぬのだから無視して良いよ。
ちゃんと警告して義務を果たして居るのだからそれ以上責任を感じる必要もない。
危険な現場で働く方々、どうかご自愛を。
Posted by 名無しさん at 2014年06月29日 13:22
なんか胸糞悪くなる話だな

Posted by 通りすがり at 2014年07月02日 11:11
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