2004年10月06日

おばあちゃんのいる風景

おばあちゃんはいつも縁側でひなたぼっこしてた。
猫のミケさんがそばにいて、おばあちゃんに撫でられていた。
ミケさんも結構なお年寄りだったらしく、あたりを駆け回るよりもゴロゴロと日光浴してる方が多かった。
たまに妹も一緒に昼寝してた。

ぼくが小学生の頃、おばあちゃんは静かに亡くなった。
悲しかったけど、「苦しまず穏やかに天国に行った」と誰かが言ってたので、良かったんだと思った。

おばあちゃんが亡くなったそのあとも、ミケさんは相変わらずいつもの場所でひなたぼっこしてた。
縁側を通るときはミケさんをまたいだりするが、全然気にせずゴロゴロしてた。

しばらくして、庭の池を工事することになった。
「明日から大工さんが来るから、ここにいたら危ないよ」
お母さんが縁側でミケさんと寝てる妹に言ってた。

次の日、大工さんが来る前のミケさんはおばあちゃんの部屋でゴロゴロしてた。
お母さんが言うことが分かったのかな?
でも、あのときミケさん寝てたよね?
みんなで首をひねってた。

でも、おばあちゃんは起きてたよ
妹が言った。

それからはときどき「おばあちゃん元気?」と妹に聞いたりした。
半年くらいしてミケさんが亡くなったあとは、おばあちゃんはいなくなったそうだ。
posted by 黒鳥 at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 021〜030 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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