2005年08月16日

ご先祖の里帰り

小学生ぐらいの頃は、毎年夏休みには田舎の祖父母の家へ遊びに行ってました。
両親が共働きだったので、留守中に子供一人で危ないためでもあったと思います。
そして、お盆休みの頃だけ両親も祖父母宅へ来ていました。

田舎で過ごす時間は、何かと楽しかったと覚えています。
近所の子供達ともすぐ仲良くなって、一緒に遊んでいました。
山や川で遊んで、虫取りや魚釣りを教えてもらいました。

でも、夜になると一人で退屈なことが多かったです。
見たいテレビ番組がないと、おもちゃも漫画もなかったので退屈でした。

ある日、村の集会で祖父母が外出してた日がありました。
お盆休みで両親も来ていたのですが、別の大人の集まりで出かけていました。
私は一人留守番です。
テレビにも見飽きたわたしが興味を持ったのは、蚊取り線香でした。

ライターで蚊取り線香に火を付けました。
先じゃなくて途中から火を付けてみたり。
上に紙切れを置いて、次第に焦げていくところを眺めてみたり。

そのうち、炎の上がらない蚊取り線香よりも、紙を燃やしたほうが楽しいと思い始めました。
新聞紙をちぎって灰皿の上で燃やしました。
何度か繰り返すうちに、もっと長く燃やせないかと考え始めました。
そして、新聞紙を丸く筒状に加工しました。
下から火を付けてゆっくり燃える様を見ようと。

わくわくしながらライターで点火しようとしたとき、ふと後ろから手を押さえられました。
ふりかえると、知らないおばあさんが座っていました。
少し怒った顔をしていたけど、優しそうな顔をしたおばあさんでした。

そんなことをしてはいけない、というおばあさんに、退屈でしょうがないと文句を言いました。
おばあさんはどこからかお手玉を取り出して、やってみせてくれました。
見たことがないくらい上手なお手玉でした。
わたしにも教えてくれました。
祖父母が帰宅するまでの間、夢中になって練習したりおばあさんに見せてもらったりしました。

そのうち、玄関で祖父母が帰ってきた音がしました。
わたしは喜んで出迎えに行きました。
が、二人を連れて居間に戻ったとき、あのおばあさんはいませんでした。

一人で留守番できて偉いねと言う祖父母に、おばあさんと遊んでいたことを話しました。
お手玉が上手なおばさんというと、おじいさんは納得したようでした。
○○のばあさんだなと。(○○は多分地名だと思います)

そのおばあさんはお手玉が上手でよく見せてくれたそうです。
おじいさんが子供の頃に。

きっと、お盆で里帰りしていたおばあさんなんだと思います。
posted by 黒鳥 at 21:42| Comment(3) | TrackBack(0) | 041〜050 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いい話だなぁ
Posted by at 2005年08月18日 22:46
ミィーつケた
Posted by at 2014年06月25日 15:54
こんなこんな感じの心霊のいい話系が好きなのでタグを付けて分かりやすくしてもらった方が助かります
Posted by at 2014年06月25日 19:47
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