2004年08月12日

警笛を鳴らす理由

地方紙の読者投稿欄に、こんな感じの投書がありました。
 ○○の陸橋そばに住んでいるものです。
 陸橋の下を通る電車が、大きく警笛を鳴らすので迷惑しています。
 夜中でも大きな音をたてるので、安眠を妨害されています。
 どうして陸橋の下で警笛を鳴らすのでしょうか。
 夜だけでもやめられないのでしょうか。
こんな感じだったと思います。

それは、ぼくの家のすぐそばの陸橋でした。
電車が通る音も聞こえますが、警笛の音は本当にはっきり聞こえて確かに夜は迷惑でした。
終電が終わった真夜中でも、貨物列車が通ることがあります。
それも大きな警笛を鳴らして通ることが多いです。

投書のあと、鉄道会社の回答が新聞に小さく掲載されました。
 陸橋の下を通るときに警笛を鳴らすというルールは無い。
 運転士が自発でやってたことなので、特に夜中は使用を制限するように通達した。
 ただし、危険を回避する場合には通常通り使用する。
といった内容でした。
が、その後もそれまでどおりに警笛は鳴り続けていました。

投書と回答があったのは、ぼくが高校生3年の頃でした。
その後すぐにぼくは進学して就職し、東京に出ました。
そして数年後に同窓会がありました。
久々に会った同級生の中に、その鉄道会社に就職した仲間がいました。
そいつがちょっとした怪談話を聞かせてくれました。

 自分が運転する路線で、幽霊が現れる場所がある。
 陸橋の下に白い人影が見えて、慌てて警笛を鳴らすと消える。

詳しく聞いてみると、やはりうちの近所のあの陸橋でした。
線路に人が見えたら鳴らすのが当たり前でしょう。
投書があっても警笛が減らなかったのはそう言うわけでした。
ただ、警笛を鳴らさないようにがんばった運転士もいたそうです。

人影が見えた。けど、いつもの消える人だと思ったので警笛を鳴らさなかった。
その時に限って線路には本物の人間がいた

家に帰ってから親に聞きました。
ぼくが進学してすぐ、本当にそこの陸橋下で人が跳ねられて死んだそうです。

今でもそこの陸橋では、電車が警笛を鳴らしながら通っています。
posted by 黒鳥 at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 011〜020 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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