2004年07月02日

黒い猫と女の子

ある夜駅から歩いて帰宅してる途中のこと。

10mくらい前に一人女の子が歩いています。
その子の後ろを黒い猫が歩いていました。
ぼくのほうが歩くのが速いので次第に近づいているわけですが、猫はまるっきり後ろを気にしません。
こんなに道をまっすぐ歩き続ける猫も珍しいような気がします。
たいていはどっかの庭に入っちゃって、道路に出るのはほんの少しだけなのに。

猫はつかず離れず、ずっと女の子の後ろにいました。
女の子は楽しげに携帯で話しながら歩いていて、猫には全く気づいてないようでした。

女の子に見覚えはなかったけど、数日前の晩のことを思い出しました。

  自宅の近所の路上で女の子が一人、携帯で話してました。
  ガードレールに腰掛けて。
  女の子のすぐ後ろに猫の死骸がありました
  ガードレールの真下くらい。
  ちらりとしか見ませんでしたが、黒い猫のようでした。

女の子を追い越してから少し歩くと、その死骸のあった場所を通ります。
もう死骸はありません。
通り過ぎた後で、気になって振り返りました。
女の子が携帯で話してます。
数日前と同じその場所で。

猫もいました。
座って女の子を見上げてます。
数日前と同じその場所で。


立ち止まってじっと見ている僕に気が付いたその子は、電話を切り上げながら目の前の家に入っていきました。

それから帰り道でその子を見かけたことはありません。
だけどきっと、今も時々自宅の前で終わらない楽しい会話をしているのでしょう。

今も猫が見つめているのかどうかは分かりません。
posted by 黒鳥 at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 001〜010 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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